2008年10月09日

これからの住宅(提言)15

建築設備について一般的に必要な設備については、これまで述べてきました。住宅を含め建築は時代を映す鏡のようなものです。躯体の強度や耐震性、または免震の考え方などはハードの面から進歩するものです。しかし設備面では、日常生活の変化と世の中の変革によって常に流れていくものだと思います。数年前にはインターネットの恩恵に浴するなど、住宅の設備に組み込むことなど多くは考えつかなかったことです。いまでは住宅内のラン設備さえ常識となってきています。

今後考えられる住宅設備の進歩を考えたとき、その進歩に対応できるように住宅そのものを考えておくことが必要でしょう。

それでは住宅に考えられる設備のうち、実現されるであろう設備について考えてみましょう。

光ケーブルによるインターネット対応の設備
もう多くの住宅で装備されています。少なくとも電話回線を使う家庭内ランは必要不可欠になってきています。ますます通信速度は速くなり装備の陳腐化による改修が容易にできるよう、配慮することが大切になるでしょう。

防犯設備の充実と連絡先等の整備とその他の設備について
犯罪が凶悪化してきつつあります。ハード面での防犯を考慮することは大切ですが、ソフト面でも防犯を考えなければならないようになってきました。例えばセコムなど住宅用の防犯システムが用意されています。多くの家庭が既製の防犯システムの企業と契約するようになってきました。この場合、メインの鍵を預ける、警報が鳴った場合連絡先を明確にしておく必要があるなど、案外自分のプライバシーをオープンにする場面が多くあります。クライアントによってそれを嫌う方も多く、私見ですが他人に住宅内を見られることを嫌う方には不向きではないかと思っています。
外国では、準備された既製の企業による防犯システムを選択される方は案外少ないのではないかと思っています。もし採用されてもエントランスなどオープンな場所での防犯設備として扱われるにすぎないのではと思っています。

日本においても、採用する場合にはプライベート空間以外の部分に採用することがよいのではと思っています。プライベート空間については入り口に強固なカギや扉を考え、第三者の侵入をたとえそれが防犯のためでも避けることを中心に考えたいと思っています。

既製の防犯設備の利点は、防犯は勿論、火災やガス漏れなどの犯罪以外の監視にも有効であるということです。特に火災については住宅が無人でも起こりうることです。当然火災報知設備も併設する必要はありますが、警報への連動は容易な技術です。ガス漏れや火災の危険性と侵入者に対する警報とは、住宅の総合的な安全にかかわることに思います。ハードで防止するための努力を第一段階とすれば、設備で警告することは第二段階です。さらに警告や警報に対応する通報や通報に対応し、処置の方法を準備する(警察や消防への通報を含め)ことが第三段階です。この段階まで準備することで、これからの住宅の総合的な安全を確保することが可能になります。

住宅は安全で安心な空間であるべきでしょう。その実現のため、ハード面だけではなく設備面での充実も今後の課題として設計者の研究課題と思います。安全を売る住宅、安心を保障する住宅、それを目指して設備も進歩する必要は今後さらに増加するものと思います。
posted by トド at 13:24| Comment(0) | TrackBack(1) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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