給湯設備配管は、材料の進歩によって簡単な工事になりました。給湯温度の低下を防ぐための断熱材を後施工で取り付けたころから見れば、すべてが一体となっている配管材料を使うことで、配管の自由度は格段に増加しています。
給湯に関して気をつけなければならないことは多くはありません。ただ熱源の選択によっては、給湯量に問題を発生することがあります。例えばオール電化のシステムでは、貯湯タンクの貯湯量によって給湯の総量が決まってくることを忘れないでください。追い炊き機能を含まないシステムなら、貯湯温度90度程度の湯量の倍程度の給湯でお湯が無くなることになるのです。家族の構成や使用時間の変化によっては、貯湯タンクの大きさに気をつけなければ、給湯できないことさえ起ることがあります。これは給湯方式によってきまることでどちらが良いとは一概には言えないことは言うまでもありません。
オール電化の給湯でのランニングコストやガス給湯器の瞬間湯沸かし能力による給湯とは同じように扱うことはナンセンスです。用は使い方の問題です。どの方式を選択するかは設計者と十分話し合って決めることをお勧めします。
◎ガス設備
ガス設備には都市ガスとプロパンガスがあります。ともに専用の機器が充実していますのでガスの種類さえ間違って使用しなければ問題はありません。
ガスについては瞬間性が高く温度上昇を速やかに行えるという利点があります。その反面火を必要とするため火災の危険性が間違った用法の場合にはあることを忘れないでください。
ガス配管も昔とは違いフレキシブルな材料を使用するため、自由度は格段に上がりました。またガスコックなどジョイントなどの器具の機能も安全性も格段に上がっています。ガス調理器具の持つ利点と電気調理器具の持つ安全度と、要は各クライアントの選択にかかっているのです。ガスの安全性は24時間の使用度の監視にまで及んでいることや地震などの場合のメーターでの自働閉鎖機能など、多くの工夫がされています。どのような機能があるか十分な説明を受けることが大切です。
◎電話配管・家庭内ラン設備
電話の配管は、引き込みの場所から最初の機器設置場所まで引いておけば、コードレス機器等で対処可能とも思います。ただ2階建、3階建の場合には各階のセンターとなる場所まで配管を引き配線しておくことでより確実な利用が可能であると思います。また盗聴の可能性を考えるなら有線での機器を選択しておくべきでしょう。そのための配管は設計段階で行うことになります。
家庭内でのインターネット利用がますます増加していくでしょう。インターネットの情報がほかの情報源より大きくまた世界規模になるにつれて、家庭内での利用も活発化するため、配管や配線が標準装備されることになるでしょう。この場合最終取り出し口はコンセントなどのように床近くに設置するのではなく、机など作業場所の高さを標準にすることをお勧めします。
インターネットの引込み場所にはさまざまな機器を設置する可能性があるためある程度のスペースをとることをお勧めします。
建築設備については次回から厨房設備やトイレ、洗面設備、浴室などについて考えてみることにします。




