給排水設備において、まだ行政の規制を多く受けているのがこの設備です。給水の場合、給水栓の数量は各自治体での条例で決められていることがほとんどです。これは給水能力に関係しているのです。各自治体で給水の能力はまちまちです。配管の長さや給水ポンプの能力など給水圧の値に差があります。もしあまり給水の水圧が高くなければ、給水引きこみの管径によっては数量が多くなると出ない給水栓ができてしまうことすらあるのです。
各自治体の指定業者はそのところの事情をよく知っていますので、地域の業者に任せるほうが確かなのです。給水や排水の申請も代行してくれますので、自治体の水道課や下水道課に聞かれるようにしてください。たぶん指定業者のリストを用意していると思います。
行政の管理範囲は水道であれば水道メーターまで、下水道なら最終枡から処理場までです。それ以外の敷地内設備については、各個人の責任で施工し管理しなくてはなりません。その場合も条例などの規制があるので、地域に出入りの給排水の業者をすぐ連絡できるように用意しておくのがよいでしょう。多くの業者は工事のみで経営は成り立ちにくいので、設備関係のリフォーム部門を持っていることが多いのです。俗にいう水廻りのリフォームについてはこのような業者さんに依頼するのもよい方法だと思います。
日本は水の豊富な国です。しかし多くの国で水の不足が言われており、もし最初のコストに余裕があれば、雨水をためて庭の水撒きや家庭菜園の給水、トイレの流水に利用することで、水の節約を図ることができれば、これからの時代に非常に良いことに思えます。雨水をためるには、地下に薄いタンクを設置し、ポンプで給水する方法が一般的です。少し前まで日本では井戸を使用していた時代があり、いまだに併用している場所もあります。都市では一般的な集中施設での水の浄化を井戸水で代行している場所も多く残っています。環境課での水質検査で、飲用可能な井戸も多く、そのばあい定期的な水質検査は不可欠であり、注意しておくことが必要です。特に都市から移住した場合には自治体に確認しておいてください。
排水については、常識として3種類の排水について覚えておいてください。3種類とは、雨水排水、汚水排水、雑排水を言います。雨水排水は読んで字の如く雨水の排水です。敷地内に降った雨によるものです。今年のようなゲリラ豪雨のような場合も、速やかな排水で処理すようにしたいものです。(ただ行政の管理による道路や水路の排水能力によっては浸水の可能性があり注意したいものです。特に水の出やすい浸水しやすい場所は、歴史的に見て記録が残っていることが多く、場所の記録を調べればわかるものです。)
汚水排水については、トイレから出る排水のことです。近年集中処理場の充実から配管で集めて処理する場所が増えました。ただまだ浄化槽により処理する場所も残っていますので、行政の排水管理課等で浄化槽の必要性を確認できますので、業者等で確認してもらうことも大事なことと思われます。予算的にも汚水の放流地域(集中処理が整備された場所〉と浄化槽設置が必要な地域とでは、浄化槽工事の有無で予算の像があることをお忘れないよう。浄化槽工事は、地下埋設のためその場所の確保と掘り方や浄化槽基礎の施工、浄化槽本体価格を含め、かなりの予算が必要であることを注意事項として挙げておきます。
雑排水は、そのほかの排水を言います。例えば厨房の排水や浴室排水、洗面所の排水、洗濯の排水などです。行政の集中処理場によっては、雑排水をも処理する能力のものもあり、その場合汚水排水に合流して排水することができます。これを合流式といい下水道管理化などで調べることができます。これに対し汚水のみを処理する方法の場合を分流式といいます。この場合は雑排水は別途水路などへ排水することになり、水質の劣化などを招くため、雑排水の水質に問題が少ないようにすることで水路や河川、海の水質保持につながります。水の富栄養化による赤潮などの発生や藻の大量発生を抑えるためにも大切なことです。浄化槽はすべて分流式ですので水環境を守るためにも、排水する立場の人たちの意識が大切です。
大きな意味での給排水の問題点を挙げてみました。次回は敷地内における給排水配管の問題点を述べてみましょう。



